ポリプ日記 9/11-17

まずは、久々に撮ったポリプの食事シーンから。
のんびりしているポリプの、この一瞬の素早さがおもしろいです。


先週から、ガラス面のポリプを取り、
別容器でサンゴ石に再活着させて飼育ビンに戻す、
というサイクルを少しずつ行っています。
再活着させずにスポイトで吸い上げ、直接飼育ビンに戻す、
という方法にもチャレンジ。
徐々にガラス面組のポリプが減ってきました。

ところで、スポイトはspuitとつづるオランダ語で、
英語ではdropperって言うんですね。
英語ではないとは知りませんでした。
しかも、私はスポイ「ド」と言ってました。
ちなみに、ピペット(pipette)というと、
化学ニュアンスが強くなるようです。

そんな時、ふとクラゲの不思議(誠文堂新光社)を読み始めました。

この本によると、ポリプの増え方はいくつかあるようです。

1:出芽法
2:二分裂
3:ポッドシスト形成

3は、移動した後に足跡のように組織を残し、
その組織がポリプになる…。ん?

ああっ! これ、藻じゃないんだーっ!!

どうやら私が藻だと思っていたのは、
ポリプの赤ちゃん(種?)だったようです。
計画も終盤に近づいたところで、根幹から覆されてしまいました。
本によると、他にも、プラヌラのような遊泳するかたまりを作ることもあるんだとか。
なんと不思議な生き物なんでしょう。

2段ベッド

子どものころ、2段ベッドの上段争奪戦を兄弟でやってました。
英語ではbunk bedっていうのだとか。辞書で調べたら、
bunkもbedも寝台という意味。言葉を重ねて2段ってこと?
そんなことないか。
どういう由来なんでしょう。

ポリプ日記 9/4-9/10

これまでのあらすじ。
ウミウシおやじさんにいただいたミズクラゲのポリプ。
日に当たる場所に飼育ビンを置いていたら、ポリプの住むサンゴ石に藻がどんどん生え、
一部のポリプは藻を逃れて飼育ビンのガラスへ。
あわてて日が当たらない場所へ飼育ビンを移動しました。

藻が茂ったサンゴ石に住むポリプを別のサンゴ石に引っ越させ、石を洗浄。
飼育ビンには平穏が訪れましたが、ガラス面のポリプはそのままどんどん増えました。

しかも、新たな藻らしきものが出現。
ガラス面組のポリプたちには、できればサンゴ石に戻ってもらいたい。

これが今のミッションです。

あらすじ終わり。

で、先日から少しずつ、サンゴ石組のポリプを新しい飼育ビンに移していました。
そろそろ全部移動しただろう、と思ったのですが、よーく見てみると…、

サンゴ石の隙間にまだまだいます。
この分だと見えないところにもいそうです。
これは計画を見直さないといけません。

このままガラス面のポリプたちを落としてしまってはどうでしょう。
あちこちのサンゴ石にくっつくので観察しにくくなるでしょうが、
定着したらまた別のビンに移すといいかな。
存在に気づかずサンゴ石を動かしたり水を抜いてしまうよりは、
その方がいいと思うんですよ。

というわけで、ポリプをガラス面から落としてみようと、
以前の引っ越しの要領で、つまようじで足払いをかけてみました。
しかし!
そうでした!
つまようじで足払いをかけると、つまようじにポリプがくっついてくるのでした。
落ちない!

そこで、落ちないものは引っ越しの要領で、別容器に移すことにしました。
ガラス面組の1/3を引っ越しです。
前も思ったのですが、こんな丸太のようなものでこそげ取られて大丈夫でしょうか。
がんばって生きてくれ!
生きろ!

ポリプ日記 8/28-9/3 その5

このあいだ、ポリプのてっぺんが「「ぐわっ!」と開くのを見ました。
ずっと開いているわけじゃないんですね。
写真ではなかなかシャープに撮れないのでボヤッとしか見えなくて残念。
子どものころ、怖くて読めなかった絵本「くわずにょうぼう」を思い出しました。

「くわずにょうぼう」イメージとしてはこんな感じ。(キバは多分無いです)
あと、ポリプの手って、16本でした。

怖いイメージのように書いてしまいましたが、ネコバスの入り口みたいだなあ、とも思いました。
食事をしていない、なんでもないときに、「ふわあ」と開いたんですよ。
なんで開いたんでしょうね。

ちなみに、ポリプの手は丸いつぶつぶが連なってるみたいになってます。光の当たり具合でキラキラしてきれいなんですよ。

ポリプ日記 8/28-9/3 その4

飼育ビンに入れるために買った、袋詰めのサンゴ石には、サンゴ以外にもたくさんの貝殻が入っています。
これが海の底で何億年もかけて、石灰岩になったのだなあ、なんて思っていると、ガラスが混じっていました。
こわいこわい。おい人間!

ポリプ日記 8/28-9/3 その3

というわけで、計画は止まったまま、濁った水の変化を観察していたのですが、
なんと! 一週間経つときれいになりました!
バクテリアのおかげか、単なる沈殿したのかはわかりませんが、
「よし! こーい!」と水が言っている気がします。
再びポリプの移動です。

やりました!
今度は入れてすぐに腕を伸ばしはじめ、一時間もしないうちにこのとおり、すっかりリラックスして…いるように私には見えます。断言はできませんけど。
これでしばらく様子を見て、問題なさそうならサンゴ石組は全員こちらに移動です。

ポリプ日記 8/28-9/3 その2

よし、できることからじわじわ始めていきましょう。
まずは、飼育ビンをもう一つ作って、
サンゴ石にくっついているポリプを半分くらい移動させます。
これでしばらく様子を見て、行けそうならサンゴ石組は全員移動です。

サンゴ石組がいなくなったら、サンゴ石を全部取り出し海水だけにして、
ガラス面組をガラスから外し、スポイドで吸って移動、という計画でした。
1番でつまづいて止まってますなあ。とほほ。

しかも、作業中にイスが壊れて尻を強打。マンガか!

ま、よいこともなかったわけではありません。
今回の水抜きで、これまで本でで見ただけだった
「サイフォンの原理」を初めて実行しました。
知っていても、水が出てくるとちょっと感動。

ポリプ日記 8/28-9/3 その1

引越しのバタバタは、そもそもこれから始まりました。

先日アップした、ポリプの周りにいるつぶつぶです。
やっぱりポリプの赤ちゃんではないですよね。
これはあれだ、きっと「藻」の仲間だ。

せっかく藻から逃れてガラス面に移ったのに、また藻に追われているなら、なんとかしないといけません。
一度ビンをきれいにして、藻の生えにくい環境で再スタートする気になったのでした。

さて。
そのためには、ガラス面にいるポリプたちを引っ越しさせなければなりません。
つまようじを使った以前の方法では、きっと行方不明になります。

どうする? どうする? オレ。